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凡人の勇者──なぜフィクションを観るのか

著者:カオリ隊長

この本は、「なぜ私たちはフィクションを観てしまうのか」という、
ごく素朴で、しかし誰もがうまく言葉にできなかった問いから始まる。

ヒーローが好きだから。
感動したいから。
現実逃避だから。

そう言ってしまえば簡単だが、
本当に優れた作品が私たちに残すものは、
もっと静かで、もっと個人的なものではないだろうか。

名作と呼ばれる物語の多くは、
決して立派な人間を描いていない。

弱く、情けなく、間違え、逃げたいと願う凡人たちが、
それでもなぜか、踏みとどまり、やってしまう姿を描いている。

彼らは英雄ではない。
人生を完璧にやり直すわけでもない。
大きな成功や救済が約束されているわけでもない。

それでも、「それしかなかったから」
「それでも生きるしかなかったから」
という理由だけで、前に立つ。

この本は、『風と共に去りぬ』、
ジャッキー・チェンの初期作品、
『エデンの東』、
時代劇、ダンス、ボクシング映画などを手がかりに、
なぜ私たちは“凡人の勇者”の物語に胸を打たれるのかを考えていく。

そこに描かれているのは、
努力の美談でも、成功哲学でもない。
むしろ、未完成で、未整理な人間讃歌だ。

フィクションは、答えを与えてくれない。
代わりに、観る者を信じて、余白を残す。

だからこそ、
本当に優れた作品は、
人生のある瞬間に、ふとこちらを支えてくれる。

立派じゃない。
それでも、人は立ち上がる。

この本は、
ヒーローになれなかったすべての人に向けた、
静かな賛歌である。

ポポッ🐦✨

立ち上がる理由が立派でなくても、その一歩は確かに残る。


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