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椅子の少ない仕事たち──選ばれない人の尊厳と、美学の話。

著者:カオリ隊長

 

「どうして、私は選ばれなかったんだろう」

人生の中で、そんな問いを抱えたことはありませんか。

オーディションに落ちたとき、最終面接で名前を呼ばれなかったとき、

誰かの隣の椅子が、自分のものではなかったと知ったとき──

この世界には、目には見えない「椅子の数」があります。

天皇という生まれながらに決まった椅子。
配偶者という唯一無二の隣の椅子。
裁判官のように、正義を背負って孤独に座る椅子。
手の感覚だけが頼りの雛鑑別師。

一見開かれているようで、実は座ることの難しい“声優”という椅子。

そして、誰にも与えられなかった椅子を、自ら作り出す創業者・表現者たち。

この本は、“選ばれなかった人”のための、静かなエールです。
椅子に座れなかった痛み、ずっと立ち続けた悔しさ、
でも、決して自分を安売りせず、美学を貫く生き方。

もしかすると、誰かが席を立つのをじっと待っているうちに、
マイペースな誰かが「お?空いてるやん」と座ってしまうかもしれない。

だからこそ、私たちは言葉にしなくてはならない。
「それ、私、やってみたいです」と。

空いてるかどうかもわからないのに、手を挙げてしまえる人が、
案外いちばん、椅子に近いのかもしれないから。

 

椅子取りゲームに敗れたすべての人へ。
「自分という椅子」からは、決して降りなくていい。
それが、どんな形のものであれ。

 

椅子を巡るさまざまな人生を通して、
“選ばれないこと”の意味と、“選ばれなくても生きる”ことの豊かさを見つめ直す、
ちょっと変わった職業エッセイ&生き方論です。


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