無意味大学旧校舎

静かな時間の中で、思索が積み重なる学び舎

無意味大学の敷地の奥に、
長く使われていない校舎がある。

扉は開いているが、
誰もそこを「案内」することはない。

講義にもならず、
作品としても整理されなかった記録たちが、
なぜかここに残されている。

誰が書いたのかもわからない。
なぜ残されたのかも、説明はない。

ただひとつ言えるのは、
それらが「捨てられなかった」という事実だけである。

この校舎では、
意味はあとから来るものではなく、
来ないまま留まることも許されている。

足音を立てないように、
静かに進んでほしい。

──白鳥教授の研究室は、突き当たりにある。