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胃袋よ、そんなに抱え込むな。――プレッシャー社会の消化学

著者:カオリ隊長

胃袋という臓器は、ただ食べ物を受け取って消化しているだけではない。

実は「人間の感情」を一番最初に受け止めている部署だ。

怒られた日、緊張した日、恥をかいた日。
胃袋さんは、あなたが飲み込めなかった思いを、そのまま引き受けている。

臓器ヒューマニズム文学シリーズ第2弾
『胃袋よ、そんなに抱え込むな。—— プレッシャー社会の消化学』は、
真面目すぎる胃袋さんが、日々のプレッシャーと向き合う物語である。

体内オフィスでは、今日も業務連絡が飛びかう。

脳みそ課長からは「昼休み返上で頼む!」という指令が届き、
心臓係長はテンパり気味、腸子ちゃんはごねながら発酵している。

そんな中、胃袋さんは黙々と仕事をこなす。
少しの感情も“消化”しようとする、職人みたいな臓器だ。

しかしある日、異変が起きる。

人間側で降りかかった「言えなかった一言」が、
巨大な“未消化の塊”になって胃袋さんを圧迫しはじめる。

食べ物なら時間をかければ何とかなる。
けれど、気持ちはそう簡単に分解できない。

「なんでワシが全部抱える役なんやろな」
胃袋さんは、そっとつぶやく。

その言葉は、体内の他の臓器にも響いた。
肝臓部長は静かにうなずき、脾臓さんは免疫室から顔を出し、
副腎ちゃんは「泣きたいときは泣いてええんやで」と肩を叩く。

臓器たちはそれぞれ、抱えすぎてきた自分を思い返す。

ポポッ🕊✨
(その“我慢”、消化やなくて“保管”になってるで)

物語の後半では、
“未消化の気持ち”がどのように身体へ広がるのか、
そして“消化できる気持ち”と“消化しなくていい気持ち”の違いが浮かび上がる。

人間社会では「我慢は美徳」とされがちだが、
胃袋さんの目線から見ると、それは“負担の押し付け”でもある。

本作は、胃がきゅっとなるような日々を過ごすすべての人へ向けた、
やさしい処方箋のような文学である。

「抱えすぎたら、しんどいで」
胃袋さんのこの一言が、読者の心にもじんわり染みていく。

プレッシャー社会を生きるあなたへ。

胃袋は今日も、静かにあなたを支えている。


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