無意味界の至宝、メロリンキュー降臨。──テレビがまだ、夢だったころ。

テレビをつけたら、すでに始まっていた。

夜のゴールデン枠。
あの頃のテレビには、まだ“何かが起こる予感”があった。

『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』
その中でも、伝説のコーナー「ダンス甲子園」

実力者もいれば、奇人変人もいる。
でも、誰も嘲笑されていなかった。

あそこは、意味と無意味が交差する場所だった。

出会いは突然に

その夜、突如あらわれた青年。

彼は、こう言った。

「メロリンキュー!」

意味は不明。
説明もない。
文脈もない。

でも、目が離せなかった。

意味じゃない。衝動だった。

なぜ笑ってしまうのか、わからない。

でも、あの“全身全霊で出し切っている感じ”に、
こっちの魂が勝手に反応してしまう。

周囲がキョトンとしていても関係ない。

あれは、“ひとり突き抜け型”の輝きだった。

キラキラしてたテレビと、私の世界

ダンス甲子園は、不思議な場所だった。

上手い人もいれば、明らかにズレている人もいる。
でも、その“ズレ”すら、ちゃんとステージに乗っていた。

排除されるんじゃなくて、存在していいものとして扱われていた。

あの頃のテレビには、ほんまに“挑戦する場”があった。

なぜ、忘れられないのか

後になって知ることになる。

あの「メロリンキュー!」の彼が、
後にまったく別の場所で名を知られる存在になったことを。

でも、そんなことは正直どうでもいい。

心に残っているのは、あの瞬間だけだ。

意味なんかいらない。
輝きは、“瞬間”に宿る。

ありがとう、メロリンキュー

今、自分が「無意味帝国」をつくっていることも、
どこかであの記憶とつながっている気がする。

何かを始めるとき、
「意味がない」と言われることはある。

でも、そのたびに思い出す。

  • 意味はあとからついてくる
  • まずは出し切ること
  • 衝動は、消える前に放て

それより先に、叫べ。

メロリンキュー。

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