諸君。
ピコンには、性格がある。
それは、非常に単純である。
不意打ちを好む。
準備しているときには来ない。
呼んでも来ない。
狙っても来ない。
来るのは、まったく期待していないときである。
歩いているとき。
箱を詰めているとき。
どうでもいい会話の最中。
つまり、「今は来ないだろう」と思っている瞬間である。
ピコンは、待っていると来ない。
なぜこのような性質を持つのか。
理由は明確ではない。
しかし観察から、ひとつの傾向は見える。
ピコンは、管理されることを嫌う。
狙われる。
捕まえられる。
役に立たされる。
これらを察知したとき、ピコンは現れない。
逆に、完全に油断しているとき。
無防備なとき。
評価から離れているとき。
そのときに限って現れる。
ピコンは、自由な場所にしか現れない。
したがって、ピコンには再現性がない。
同じ状況を再現しても、同じピコンが来るとは限らない。
ここで必要なのは、呼び出すことではない。
来たときの扱いである。
基本は、驚かないことである。
「え、今?」と思ってもよい。
ただし、過剰に反応しない。
捕まえようとしない。
評価しようとしない。
急いで意味をつけない。
一度だけ、「来たな」と認識する。
それで十分である。
なお、ピコンは不意打ちを好むが、敵ではない。
むしろ、同じ側にいる存在である。
ただし、扱いを間違えると、すぐに姿を消す。
この点には、注意されたい。
以上。