諸君。
すべての人が、同じ形でピコンを経験するわけではない。
中でも特徴的なのが、「構造を見る人」のピコンである。
このタイプの人は、現象そのものよりも、その背後にある配置を捉える。
なぜそれが起きているのか。
どの要素が関係しているのか。
どこに無理がかかっているのか。
これらを、意図せずに見てしまう。
見ようとしているのではない。
気づいたときには、すでに見えている。
重要なのは、見ようとしているわけではない、という点である。
気づいたときには、すでに見えている。
この特性は、若い頃には扱いづらい。
考えすぎとされる。
素直でないと評価される。
違和感を説明できないまま残る。
しかしこれは、性格の問題ではない。
単に、構造の把握が先に起きているだけである。
ひねくれているのではない。
早く見えているだけである。
構造を見る人のピコンは、次のような特徴を持つ。
ひとつの出来事が、別の領域に接続する。
点ではなく、関係として現れる。
時間差で意味が立ち上がる。
したがって、このタイプのピコンは、即時に活用しにくい。
しかし一度つながると、長く機能する。
また、このピコンは、人間関係や社会構造にも及ぶ。
なぜそのやり方なのか。
誰が支えているのか。
どこに歪みがあるのか。
これらを、感覚として捉える。
この感覚は、言語化されないままでは、違和感として残る。
したがって重要なのは、正しく説明することではない。
「そう見えてしまう」と認めることである。
構造を見る人は、世界を変える必要はない。
ただ、見えたものを、そのまま置く。
その視線そのものが、他者にとってのピコンになる。
以上。