無意味芸術論

パグ500匹バレエ団・第9演目『アプリコット・エクリチュール』

──書かれた瞬間、消える踊り。

舞台には、誰もいない。

音楽もない。

ただ、床にうっすらとアプリコット色の足跡が浮かぶ。

誰も踊っていないのに、踊りの記録だけが残されていく。

ブブ先生は「これはもう舞いやなくて“書”や」と言い、
モネパグは「ペンで踊ったんちゃう?」と的外れなことを言った。

客席の団長はひと言。

「わし……さっき通ったんかも。アプリコットの夢の中で。」

🍑アプリコット・パグとは
実在するのか、
白とフォーンの中間なのか、
甘い香りがするようなしないような、
見た人が“あれ、見間違い?”って思う存在。

🎤観客コメントより(抜粋)

💬「舞台が終わってから、足の裏が甘かった。たぶん関係ある。」
─ 30代・女性(素足で観劇)

💬「途中、照明がうっすらピンクになったんやけど、誰も触ってないらしい。」
─ 照明スタッフ(震え声)

💬「アプリコット色って、何?でもわかる気がした。なんか、わかる。」
─ 10代・男子(やさしめ)

💬「そのへん歩いてた子ちゃう?アプリコット?なんそれ?」
─ 通りすがりのおばあちゃん(ピーナッツ持参)

🐾謎の補足:

この演目は、終演後にパンフレットが配られます。

だが、読むと内容がどんどん薄くなっていきます。
インクが消えるのか、記憶が溶けるのか、それも謎。

読み終える頃には、
「何を見たか」ではなく、
「なぜ、まだ心が甘いのか」だけが残るのです。