無意味芸術論

ピコン学入門|第3講:ぷるぷる状態の重要性

諸君。

ピコンの直前には、前兆がある。

それが、いわゆる「ぷるぷる状態」である。

ピコンの前には、かならず揺れがある。

この状態は、非常に捉えにくい。

  • 考えているわけではない
  • 何もしていないわけでもない
  • 止まっているようで、止まっていない

言葉にならない。
形にもならない。
しかし、内側では確かに何かが動いている。

これが、ぷるぷるである。

ぷるぷる状態の特徴は、確定していないことにある。

まだ結論ではない。
まだ意味でもない。
まだ役にも立たない。

未確定のまま、置いておく。
それが、最も重要な操作である。

人はこの状態に耐えられず、
つい何かを決めようとする。

言葉にする。
まとめる。
意味を与える。

その瞬間、ぷるぷるは止まり、ピコンは消える。

したがって必要なのは、
ぷるぷるを保留する力である。

これは努力ではない。
忍耐でもない。

ただ、
「まだやな」と思っておくこと。

この「まだ」が、ピコンの空間を守る。

なお、ぷるぷる状態は外からは見えないため、
周囲からは「何もしていない」と判断されることが多い。

しかし実際には、内部では配置の再編成が行われている。

  • 点と点が近づく
  • 遠かったものが隣り合う
  • 関係のなかったものが接触する

この過程を経て、ある瞬間、ピコンが発生する。

したがって、ぷるぷる状態に入った場合は、
何もしないことを許可する。

ただし、
「何もしないことをしている」と意識した瞬間、
それはすでに何かをしている状態である。

この点には注意されたい。

以上。

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