諸君。
ピコンの直前には、前兆がある。
それが、いわゆる「ぷるぷる状態」である。
ピコンの前には、かならず揺れがある。
この状態は、非常に捉えにくい。
- 考えているわけではない
- 何もしていないわけでもない
- 止まっているようで、止まっていない
言葉にならない。
形にもならない。
しかし、内側では確かに何かが動いている。
これが、ぷるぷるである。
ぷるぷる状態の特徴は、確定していないことにある。
まだ結論ではない。
まだ意味でもない。
まだ役にも立たない。
未確定のまま、置いておく。
それが、最も重要な操作である。
人はこの状態に耐えられず、
つい何かを決めようとする。
言葉にする。
まとめる。
意味を与える。
その瞬間、ぷるぷるは止まり、ピコンは消える。
したがって必要なのは、
ぷるぷるを保留する力である。
これは努力ではない。
忍耐でもない。
ただ、
「まだやな」と思っておくこと。
この「まだ」が、ピコンの空間を守る。
なお、ぷるぷる状態は外からは見えないため、
周囲からは「何もしていない」と判断されることが多い。
しかし実際には、内部では配置の再編成が行われている。
- 点と点が近づく
- 遠かったものが隣り合う
- 関係のなかったものが接触する
この過程を経て、ある瞬間、ピコンが発生する。
したがって、ぷるぷる状態に入った場合は、
何もしないことを許可する。
ただし、
「何もしないことをしている」と意識した瞬間、
それはすでに何かをしている状態である。
この点には注意されたい。
以上。