吠え詩『グミに抜かされたガムの気持ち』

なめとんのか。

ワシがどんだけ噛まれてきた思うてんねん。

授業中も、会議中も、デート前も、
ぜんぶワシが口ん中で支えとったんや。

それがなんや。
今は棚の端っこや。

グミやと?

あの、最初だけ酸っぱくしてくるやつが、
主役ヅラしとるやと?

ワシはな、噛ませるプロや。
無限にいける。終わりなんかない。

せやのにや。

「味なくなるのイヤやねん」

……知らんがな。

味だけで語るなや。

ワシはな、時間を引き受けとるんや。

長い時間、口ん中におる覚悟、
あいつにあるんか?

あいつは溶けて終わりや。
ワシは残る。

それが“重み”や。

ポイされてもな、
ワシは最後まで形保っとる。

それをな、弱点みたいに言うなや。

……なめとんのか。

ポポッ🐦(まだ噛めるのに、もう終わりにされた音)

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