地上は、飾りだ。
地上は、飾りだ。
色とりどりの花が並び、
人はそれを「きれい」と呼ぶ。
整えられた配置、
選ばれた品種、
咲くべき場所で、咲くべき姿。
──それが、地上だ。
だが地下では、違う。
タンポポが、深く刺さる。
クローバーが、静かに広がる。
誰の許可もなく、
誰の評価もなく、
ただ、生きるために。
上では一輪が称えられ、
下では無数が繋がる。
どちらが本体かなど、
もう考えるまでもない。
踏まれているのは、どちらだ。
見られているのは、どちらだ。
支えているのは、どちらだ。
タンポポは、吠えた。
クローバーは、何も言わなかった。
それでも地下では、
すべてが決まっている。
地上は、飾りだ。
本当の世界は、
足の裏の、その下にある。