無意味芸術論

パグ500匹バレエ団・第3演目『筋肉美のエチュード』

──ふるえる太もも、ふるえぬ意志──

これは、鍛錬の記録であり、
欲望の肉体による、静かな革命である。

第1章では、全員がストレッチを開始するが、
そのうちの約7割が「途中で寝た」。

舞台中央には、プルル団長。

彼の太ももが、ただそこに在るだけで、
観客の90%は何かしらの感情を抱く。

ナナナは意味のないスクワットを繰り返し、
ドナドナは自らの足を見つめてうなる。

動きは少ない。だが、筋肉は語る。

演出・振付:マエストロ・ブブノフ

なお本演目では、ブブ先生が舞台に上がり、
パグたちに向けて「ふるえろ」とだけ囁く演出が加えられている。

先生のするめが汗を吸ったことで、床が滑りやすくなるトラブルもあった。

構成:

序曲:全員で足踏み(2回)
中章:「ふるえろ」の囁き
終章:筋肉がふるえたかどうかを観客に委ねる

団長コメント:

「踊らんでも、伝わる筋肉っちゅうもんがあるんや。」

──プルル、脚をクロスしながら

🐾謎の補足:プロテイン事件について

本演目に先立ち、パグたちが飲んでいたのは、実はプロテインではなく、ただの白湯だった。

しかし、その“思い込み”が筋肉に火をつけたと、ブブ先生は語る。

「水かプロテインかなんて、演出や。
筋肉は……信じた味でふるえるんや。」

プルル団長はその話を聞いて
「まあ、うまかったしええか」と言ってた。