ポポ昔話 嗚呼険しきログインへの道

昔々、ログインを試みるおじいさんがおりました。

おじいさんは、銀行の残高を見たかっただけでした。

ところが、ログインへの道のりは、年々険しくなっておりました。

「大文字・小文字・数字・記号を含めてください」

「九十日以内に変更してください」

「認証コードを送りました」

「別端末で確認してください」

「ロボットではないことを証明してください」

おじいさんは、静かに言いました。

「ログインへの道のりが、どんどん険しくなっとるもんな」

そして、指を置きました。

「認識できません」

おじいさんは言いました。

「いやワシやって!!」

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