──パグによるバレエ的試み──
公演概要:
本作は、500匹のパグによる前代未聞のバレエ作品であり、
白鳥の気配をまったく感じさせないにもかかわらず、
なぜか「白鳥の湖」を名乗る勇気が高く評価されている。
演出はマエストロ・ブブノフ。
振付経験はないが、するめを片手にすべてを語る。
演目は三幕構成──ただし、全幕とも寝転んだまま終わるため、
肉眼で鑑賞することは困難である。
白目の演技は、実際の白目ではなく、一種の内面性として表現される。
特にドナドナによる「転がる白目、転がらぬ意志」は絶賛された。
観客の多くは、開演30分後に何らかの気付きとともに席を立ったが、
一部の愛犬家は、この作品を“夢で観た”と語っている。
出演:
ナナナ(テンポを無視した回転)
ドナドナ(やや遅れて登場)
ころまる(ほぼ静止)
プルル(中心で鼻を鳴らす)
ブブ先生(袖でするめをかじる)
主な見どころ:
第一幕: 湖の気配(静止)
第二幕: 餌やりの幻想(全員一斉に滑る)
第三幕: まばたきと呼吸の協奏(会場にため息が広がる)
作者のコメント:
「意味はないが、空気はある。
それが芸術や──」
──プルル(団長)のインスタグラムより