ある晩、ポポ印たちは、
誰もいない神社に集まって、月を見上げていました。
「今日の月、でっかくてピカピカやなぁ……」
ポポ済が、ぽそり。
その隣で、ポポ謎は眉間にシワを寄せながら、
「でもなんで月って、あんなに遠くて、
近そうで、届かへんのやろ」
と、つぶやきました。
すると、木の影からふわりと現れたのは──ポポ眠。
「届かんからええんやでぇ……。
ほんまに届いたら、誰かが“ポポ切”を出してまうやろ?」
「ポポ切」──それは、悲しい別れのポポ印。
誰も出したくないし、出されても困るやつ。
みんなが黙り込んだ、そのとき。
ポポ夢が、ぽそっと言いました。
「なぁ……夢って、
ほんまは“届かんほう”が長持ちするんかもな。
追いかけてる間って、ずっとポポポポって、音が鳴ってるやん。」
誰も返事はしませんでした。
でもその夜、ポポ印たちは、
いつもより静かに、深く光っていました。