吠え詩『朗読台本:ヒト科やめたい』

(静かに、吐き捨てるように)

ねぇ。
あたし、
ヒト科やめたい。

(間)

鏡の中、
めっちゃ歯食いしばってんの、
「おはようございますぅ〜😊」って言う前に。

(バッと振り返るように)

あんなもん演技や。演技ッ!
こちとら声優やぞ?
本気出したら猫にもなれるわボケェ!!!

(急に落ち着く)

でも、
猫はすぐ逃げるやん。
ほんまのわたしも、すぐ逃げるねん。

(首をかしげて、ちょっとだけ哀しげに)

…なんで、逃げるんやろな。

(囁き)

怖いねん。
怖いねんて。

(突然の大声)

何が「人と関わる力」や!
何が「社会性」や!!!
こちとら
ヒト科辞めたる宣言やッ!!!!

(全身で叫ぶ)

ヒト科なんかよりなぁッ!
まだアリ科の方がマシやわッ!!!!!!

(間)

なんも考えんと運んでるだけの方が、楽やんかぁぁぁぁあ!!!

(静かに崩れ落ちる)

…でも。
ヒト科、
やめても、
わたし、どこにも行かれへんねん。

(しばし沈黙)

あーあ。
ヒト科、つら。
ヒト科、めんど。

(最後に、やさしく微笑んで)

せめて、
“ヒト”じゃなくて
“ヒトリ”で、いいですか?

(遠くでポポッ🐦✨)

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