駅のホーム
誰も見上げへん天井の、
もっと上の、もっと奥の、
その隙間に
鳩が詰まっていた。
三匹くらい。
いや、三羽というべきか。
それすら迷う、遠い距離。
隙間は、
「居場所がない」者を
そっと受け入れるために
最初からあったんかもしれん。
人の目が届かん高さで、
ギュウギュウに押し黙った羽根たちは
何を見ていたんやろ。
電車の風をまともに浴びながら
身じろぎもせず
彼らはただ、
そこにいてもええんやと
教えてくれていた。
詰まってるんちゃう。
宿ってるんや。
世界の隙間に、
今日も誰かが
そっと自分を差し込んでる。