無意味詩『むけるか、むけへんか。──バナナと栗の連詩』

🍌バナナ詩

バナナは自分で皮をむく
すぐに食べられるように
手を煩わせないように

熟して、やわらかくなって
最後はひとりで黒くなる

🌰栗詩

栗はじっと、トゲの中にいた
傷ついたことのあるものは
そう簡単にむけたりしない

ふんで割られて
殻を砕かれて
渋皮の奥で、
やっと、息をしている

それでも甘さは残っていた

触れた人が優しかったから

わたしは──
甘くあることを、やめずにすんだ

🍴あとがき

バナナと栗。
どちらも、甘さを内に秘めた果実。

やさしく生きるために、
やさしさを見せる人と、
やさしさを隠す人がいる。

あなたはどっちやろう。

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