無意味詩『ドーナツの穴』

ドーナツを買った。
でも穴がなかった。
「今日、たまたま入荷してなくて……」と店員は言った。

それはもう、ただのパンや。

穴のないドーナツは、
誰かにとっての“まる”かもしれんけど、
わたしにとっては、“欠け”やなくて“核”なんや。

🍩 ドーナツの穴だけを欲しがる住人たちへ。

ここは、存在しないものに名前をつけて、
見えないものを味わうための国。

「何もない」って言われても、
「そこにある」って信じたかったあの日のために。

どうぞ、ごゆっくり。穴だけどうぞ。

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