無意味詩『第五の静止 ─ パグ500匹バレエ団』

静かに立っているだけやのに、
全員が、何かと戦っている。

かかとは閉じて、
つま先は外へ。
その角度に、人生が問われる。

パグたちは言葉を持たない。
だが、5番に入った瞬間、
全身で「整え」と言うてくる。

内ももが震え、
お尻が目覚め、
骨盤の底が、そっと持ち上がる。

誰も動いていない。
それでも、
500匹すべてが、動いている。

ブブノフ先生が、するめを掲げる。

「そこや。
 その静けさが、いちばんうるさい」

ひとつ、呼吸が揃う。

床に沈まず、
空に逃げず、
その間に、居続ける。

それが第五。
それが、支えるということ。

ポポッ🐦✨

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