ルンルンは、朝から違和感があった。
いつものようにポケットに入れといたルンルンが、
見当たらへんのや。
カバンの中も、タンスの裏も、靴下の中も探したけど、
おらへん。
昨日までは確かにあった。
小さいけど、ピカピカしてて、
「今日イケる気がする!」ってやつや。
でも今日は、ない。
あのルンルンが、
“底をついた”んや。
なくなった、というより、
地面と一体化してしまったという表現が正しい。
コンビニのレジで小銭を落とした時、
ルンルンも一緒に転がった気がした。
でも拾おうと思ったら、
もうそこには、なにもなかった。
地面が飲み込んだんやろか。
それとも、
「今日はアンタ一人で行きぃや」って言われたんやろか。
それでも、ルンルンは笑っていた(気がした)。