疲れ詩 『観覧車のふもとにて』

疲れた、って言ったら
「無理しないでね」って返ってきたけど
その言葉を受け取る元気すら、
いまの私には、ないんよ。

なんで疲れたのかも、もう思い出されへん。
どこで間違えたんかも、どうでもええ。
ただ、こうやって座ってることしかできへん夜があるんよ。

まわっとるんか、観覧車。
遠くの空で、ぬるく光ってる。
あれ、誰も乗ってへんのに、静かに動いてるんやな。
わたしも、そうなれたらええのに。
何のためか知らんけど、まわってるものになりたい。

今日はうまく笑えへんかった。
誰かに優しくされても、返す言葉が乾いてた。
ポストに何も入ってへん日と同じや。
でも、誰にも責められん。
わたしも、誰も、悪くない。

観覧車、いま何周め?
わたしは、今日何回深呼吸できたんやろ。

また明日、何か書けたらええな。
でも今日はもう、まわる音を聞きながら
そっと目ぇつぶるわ。

(了)

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