買ったときは、
元気やった。
葉っぱもつやつやしてて、
部屋がちょっとええ感じになった気がしてた。
毎日は無理でも、
ちょくちょく水やったし、
「おはよう」とか「おかえり」とか、
声もかけた。最初のうちは。
でもだんだん、
こっちが疲れてきて、
水のタイミングもズレてきて、
日に当てるのも忘れて、
気づいたら、
葉っぱがパリパリになってた。
「うわ、ごめん」って言いながら
水をやってみたけど、
もう戻らん気がした。
なんかこう、
自分の疲れが、そのまま植木鉢に反映されてる気がして、
めっちゃ嫌やった。
元気に育ってくれる植物が
“わたしもちゃんとしてる感”の証やったから、
枯れかけた姿を見るのが、
めっちゃ刺さった。
まるで、
「おまえ、最近終わってるぞ」って
言われてるみたいで。
捨てるのもイヤやし、
でも見るのもしんどいし、
結果、見て見ぬふりをして
2週間くらい経った。
今日は、
その鉢に、
新しい雑草が生えてた。
わたしがダメになっても、
なにかは生きてくるんやなって思った。
(了)