「ご注文お決まりですか?」
その声が
やけに優しく聞こえた日やった。
ほんまは、コンビニの100円コーヒーでええつもりやったけど
何か…今日は、
ちょっとだけ、味方がほしかった。
メニュー見ながら迷ってるふりして
心の中では
「ちゃんと接してくれますように」って祈ってた。
「アイスのラテで。ミルクは…オーツで。」
ちょっと噛んだ。
「ありがとうございます、オーツですね☺️」
その一言のトーンが……
なんかもう、沁みた。
わたしが言葉に詰まったのを
“バカにしない速度”で受け止めて、
“急かさない温度”で返してくれて、
“ちょっとだけ笑ってくれた”その顔が──
やばい、泣きそうやった。
受け取ったカップに「ありがとうございます😊」って書かれてて
そこにハートマークついてただけで、
「ああ、今日、生きててもよかったんかもしれん」って思った。
見知らぬ人のやさしさって
ときに、
知ってる人より効くねん。
「この人、わたしの疲れを知らんから」
「でも、それでも優しかったから」
沁みる。沁みて、もう、しみしみや。
スタバのお姉さん。
あんたが今日、
いちばん人間してた。
(了)