事故り詩『ビニール傘の謀反(むほん)』

事故現場は、日常にあり。

駅前で買った
ビニール傘。

頼んでもないのに
あの子はいつも、
骨を曲げる。

「おい、まっすぐ刺され」
と叱っても、
すぐにクネる。

突風にはしゃいで、
裏返る。

通行人にぶつかって、
わたしが謝る。

恥をかかせて、
地面にゴロンと転がって、
「もう知らんもんね」
みたいな顔すな。

透明なフリして、
内心ドロドロやろ?

人に拾われて
二番目の人生、歩んでるやろ?

なぁ、ビニール傘。
お前、たぶん、事故やのうて──

未遂や。

ポポッ🕊✨(←読了音)
詩が浮いてるんじゃない、世界が沈んでるだけや。

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