事故り詩『ポストの陰謀』

事故現場は、日常にあり。

今日もポストに、
おそるおそる手紙を入れた。

「ちゃんと投函されました」
あのガコンが聞こえるまで、
手は出したまんま。

──カシャン

あっ
はさまれた。

ほんのり、痛い。
ちょっと、切れた。
そして、心が先に折れた。

わたしの未来を運ぶ郵便口に、
わたしの今が潰された。

あのポスト、
たぶん、わざとや。
機嫌悪かったんや。
昨日、投函口にモンブランのクリームついてたもんな。

ポストの気持ち、考えたことなかったな。
あんなに口を開けて、
ずっと待ってるのに、
誰からも「ありがとう」って言われへん。

でも、だからって
人を傷つけてええわけちゃうねんで。

ポポッ🕊✨(←読了音)
詩が浮いてるんじゃない、世界が沈んでるだけや。

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