事故り詩 『番茶の末路』

事故現場は、日常にあり。

張り切って買うた、渋い番茶。
焙煎職人の誇り、ざらりとしたパッケージ。
「これや」って思った、たしかに。
レジ袋の中で一番、誇らしげに光ってた。

けど、私はすぐには淹れなかった。
だって、特別な夜に開けたかったから。

その「特別」は、
洗濯物にまみれ、メモ帳に埋もれ、
いつのまにか“棚の下段”という名の
タイムカプセルに封印されてた。

そして今日、出てきた。
焙煎の彼方から──
賞味期限、三ヶ月オーバー。

パケはまだええ顔してる。
こっちはもう、くっそぅって言うてるのに。
香ばしい未来を夢見た自分が、
遠くでこっちを見て笑ってた。

でも湯を注ぐ。
香りを嗅ぐ。
それはもう、事故の味やった。

あたしは今日も、
“香ばしい後悔”をすする。

ポポッ🐦✨
詩が浮いてるんじゃない、世界が沈んでるだけや。

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