事故現場は、日常にあり。
たいした距離ちゃうねん
ちょっとスーパー寄って
ちょっと買っただけやねん
袋、持つ
最初は普通やった
軽いし
まあ余裕やし
このまま帰れるやつ
でもな
数分後
指にくる
持ち手が
じわじわ食い込んでくる
まだいける
そう思って握り直す
位置変える
指変える
ちょっと持ち替える
全部、意味ない
同じとこに、くる
気づいたらな
白くなってる
指のとこだけ
きれいに色抜けてる
そこが、限界のサイン
でもな
ここで止まるわけにはいかへん
家、もうすぐやし
今さら置く場所もないし
誰も代わってくれへん
この数分だけが
やたら長い
玄関、見える
最後の数メートル
一番、きつい
ドア開けて
袋、置く
解放
指、戻る
でもな
さっきまでの跡だけ
しばらく残る
ここ、終点です
そう言われた気がする
ポポッ🕊✨(←読了音)
詩が浮いてるんじゃない、世界が沈んでるだけや。