ポポ昔話 ポイント村の政変

昔々あるところに、 ポイント制度の変化に異常に敏感なおばあさんと、 「ポイントはオマケやろ☺️」 と思っているおじいさんがおりました——。

ある日のこと。

おばあさんのスマホへ、 一通のお知らせが届きました。

「運営会社変更に伴う、 規約改定のお知らせ」

おばあさんは、 静かに画面を見つめました。

「……来たか☺️」

おじいさんは、 横でお茶をすすりながら聞きました。

「何が来たんや?」

おばあさんは、 静かに利用規約を開きます。

その目は、 完全に戦国武将のものでした——。

「こういう時はな☺️
還元率が動くんよ☺️」

おじいさんには、 何のことか分かりません。

「会社変わるだけやろ?」

しかしおばあさんは、 過去を知っていたのです——。

条件追加。 上限設定。 エントリー制。 期間限定化。

数々の“改定”を、 生き延びてきたのです。

「“変更ありません☺️”が、 一番怖いんよ☺️」

おじいさんは、 少しだけ黙りました。

その夜。

おばあさんは、 利用規約を拡大表示しながら、 静かに読み進めておりました。

第十八条。 第二項。 但し書き。

おじいさんは、 その様子を見ながら、 ぽつりと言いました。

「村の政治みたいやのう……」

おばあさんは、 ゆっくり頷きました。

「ポイント村は、 いつも政変なんよ☺️」

その頃にはもう、 還元率の風向きを読むことが、 おばあさんの日課になっていたと伝えられております——。

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