昔々あるところに、 気づけば毎月いろんな引き落としが増えているおばあさんと、 “サブスク” という言葉の意味をまだよく分かっていないおじいさんがおりました——。
最初は、 動画配信サービスでした。
「映画いっぱい見れるんよ☺️」
次は、 音楽。 本。 写真保存。
気づけば、 毎月いろんなものが、 静かに自動更新されていたのです——。
おじいさんは、 通帳を見ながら、 不思議そうにつぶやきました。
「なんか毎月、 ちょっとずつ吸われとるのう……」
しかしおばあさんは、 落ち着いた様子で言いました。
「便利なんよ☺️」
その頃にはもう、 家の中の娯楽も、 保存も、 買い物も、 ほとんど月額化していたのです——。
ある日のこと。
おばあさんは突然、 静かに立ち上がりました。
「整理する☺️」
それは、 “サブスク断捨離” の始まりでした——。
動画。 音楽。 クラウド。 学習サービス。
おばあさんは、 契約一覧を見ながら、 ひとつずつ見直し始めたのです。
「これ、 最近使ってへんなぁ……」
しかし問題は、 解約方法でした。
“登録” は一瞬なのに、 “解約” はなかなか見つからないのです——。
おじいさんは、 横で静かに怒っておりました。
「入口は大きいのに、 出口が見当たらんやないか!!」
おばあさんは、 小さな文字を読みながら、 静かにつぶやきました。
「みんな、 解約してほしくないんよ☺️」
その夜。
ようやく一つ解約できたおばあさんは、 少し疲れた顔で言いました。
「これで、 月額四百八十円浮いた☺️」
おじいさんは、 静かに頷きました。
「四百八十円いうたら、 サバ缶二つ分やなぁ☺️」
そうして今日も村では、 静かにサブスクが増え、 そして少しだけ減っていくのでした——。