事故り詩 『犬が動かん』

事故現場は、日常にあり。

朝の風
やる気のない太陽
そして
リードの先の こいつや

ピタッと止まって
動かんのよ

こっちはもう
出勤ギリギリやねん
でもな

おしりを地面にペターン
前足そろえて
なんか抗議してる

「この道、飽きた」
「今日は行かへん」
「それよりオヤツ出せ」
…とか思ってるんか?
知らんけど

通学中の小学生に
笑われながら
こっちは説得や

「な?な?行こ?」
「帰ったらチュールあるで?」
「誰がえらい子かな〜?」
ってな

でも動かん

1ミリも動かん
むしろ、目をそらしてる

──こいつ、
わかってるな?

こっちが焦ってるの
ちゃんと見抜いてるな?

ああ…今日もまた
犬にペースを乱される朝

これ、
ある意味、服従やな

飼われてるん、
こっちかも知らん…

ポポッ🕊✨(←読了音)
詩が浮いてるんじゃない、世界が沈んでるだけや。

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