無意味詩『朗読劇②:白すぎて、悩んでます。〜白パグたちの夜会〜』

登場キャラクター

シュガー3号:明るく話すけど、わりと繊細。
ホワグチ:クールで自虐的、でも言葉選びが詩的。
MEI:王道の真っ白パグ。まっすぐで傷つきやすい。
フェードマン:記憶に色が絡んで消えていく感覚の持ち主。
スノーラ:ほとんど喋らない。白い気配としてそこにいる。

本編

(夜。まあるい月の下、白パグたちが静かに集う)

シュガー3号:
「この前な、ちょっと床に寝そべってたら──
 掃除のおばちゃんにモップで撫でられてた。
 “あら、こんなとこにホコリが”言われて……
 ワイって、ホコリやったんかなぁ?」

ホワグチ:
「わかるわ。
 ワイなんか口元だけ黒いせいで、
 “あれ?牛?”って聞かれたんやぞ。
 モ〜言うたこともないのに。」

MEI:
「うちは……
 子どもに“おばけ!”って言われてん。
 泣かれたん、ワイのほうやのに。」

フェードマン:
「ある日、自分でも“白いなぁ”って思ってたらな──
 布団にまぎれて、
 おばあちゃんに腰かけられたんや……。
 『この敷布団、ふかふかやなぁ』って。
 いや、ワイのあばらや。」

(一同、笑いながらも少し沈む)

スノーラ:
(ぽつりと)
「白すぎて……
 どこにいても、“どこにもいない”みたいって、
 言われたことある。」

(静寂)

シュガー3号:
「なぁ……
 白って、ほんまにええ色なんかな。
 なににも染まらへんかわりに、
 気づいてもらえへん色ちゃう?」

ホワグチ:
「せやけど一度、ちゃんと見つけてもろたら──
 白はな、もう忘れられへんねん。」

MEI:
「このオフ会、来てよかったわ。
 “おる”って、言うてもらえるだけで……
 ワイ、今日、布団ちゃうからな!」

(一同、クスクス)

スノーラ:
(小さく微笑んで)
「今日は、
 ただの白で、おってもええんやな……」

(BGMがフェードイン。白い幕がふわっと降りる)

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