朝、靴下が片方なかった。
お気に入りのやつ。
パンを焼いたら、焦げた。
でもまあええかと思った。
ゴミを出しに行って、
袋がやぶけた。
中身がゆっくり道へひろがっていった。
そのとき、気づいたんや。
「あ、ルンルンが底をついとる」って。
かすかにシャリ…って音がして、
内側で何かが割れた気がした。
冷蔵庫を開けて、
昨日のプリンを出した。
冷たいスプーンで、
それをすくった。
ルンルンはそこにおった。
底のほうに、ちょっとだけ。
甘くて、すこしだけ残ってた。
それだけで今日は、ええ日になった。
🍮あとがき
「ルンルン」って、たぶん気分のことなんやけど、
いつもあると思ってたのに、ふとしたことで消えたり、残ってたり。
そんなルンルンがプリンの底にいたら…って思って書きました。
今日もどこかに、ちょっとだけルンルンありますように。