事故り詩『ハードグミが止まらない』

最初は一粒やった。

ほんまに、軽い気持ちやってん。

「ちょっとだけな」
その一言が、すべての始まりやった。

硬い。

でもそれがええ。

噛むたびに、
顎にくるあの感じ。

脳が言うねん。

「もう一回いこか」って。

気づいたら、手が止まらん。

一粒、もう一粒、また一粒。

数えてへん。

数えたら終わる気がするから。

袋の中で、
確実に減っていく仲間たち。

いや、ちゃう。

仲間ちゃう。

敵や。

これはもう戦いや。

顎との、意地の張り合いや。

「まだいけるやろ」
「いや、もうええやろ」

その往復のなかで、
また一粒消えていく。

止まらん。

ほんまに止まらん。

袋の底が見えたとき、
やっと気づくねん。

あたしは、負けたんやと。

ポポッ🕊✨(←読了音)

詩が浮いてるんじゃない、世界が沈んでるだけや。

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