事故り詩『その線、いつから』

事故現場は、日常にあり。

ずっとつけてた

マスク

もう慣れてるし
違和感もないし
顔の一部みたいなもんや

外す

ふう、ってなる

そのまま歩く

ふと、ガラスに映る

自分の顔

……あれ

頬骨に

きれいに横一直線

なんでやねん

そんな強くつけてた覚えないで

でもな

くっきり残ってる

消える気配、ない

あの時間

この線ついたまま
普通に人と話してた

気づかれてたんか
気づかれてへんかったんか

どっちでも、ちょっときつい

指でなぞる

消えへん

軽く押す

余計はっきりする

なんでやねん

外したあとに
一番存在感出すな

マスクってな

外したら終わりちゃうねん

痕跡、残してくるねん

その線が
しばらく一緒に歩く

ポポッ🕊✨(←読了音)

詩が浮いてるんじゃない、世界が沈んでるだけや。

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