通帳の数字は、もうゼロ。
けれど机の上には、
昨日までの声がまだあたたかい。
照明が切れても、
マイクの影が残る。
誰かの記憶の中で、
音がまだ歩いている。
利益も損も、
結局はただの途中経過や。
借方に今日を、
貸方に明日を。
差引残高、ゼロ。
それでええ。
声を出した瞬間に、
宇宙と精算がすむ。
──ポポッ、と一音。
それが生きてる証。
通帳の数字は、もうゼロ。
けれど机の上には、
昨日までの声がまだあたたかい。
照明が切れても、
マイクの影が残る。
誰かの記憶の中で、
音がまだ歩いている。
利益も損も、
結局はただの途中経過や。
借方に今日を、
貸方に明日を。
差引残高、ゼロ。
それでええ。
声を出した瞬間に、
宇宙と精算がすむ。
──ポポッ、と一音。
それが生きてる証。