袋の裏に、書いてある。
「賞味期限」
それを過ぎた瞬間、
人はちょっと警戒する。
「これ、もうアカンのちゃうか…?」って。
でもな。
実際に食べてみたら、
普通に旨いとき、あるやろ。
むしろ、ちょっと落ち着いてて、
ええ感じのときすらある。
数字は目安や。絶対やない。
賞味期限ってな、
「ここまでは美味しく食べられる目安」やねん。
それを過ぎたら即アウト、
ってわけやない。
せやのに人は、
数字を見た瞬間に判断する。
味を確かめる前に、
ラベルで決めてしまう。
人も、同じ扱いされとる。
年齢。
肩書き。
過去の実績。
そういう“ラベル”で、
「もう終わり」とか「まだいける」とか、
勝手に決められる。
でもな。
ほんまの価値は、
中身にしかないねん。
食べてみな、わからん。
自分の“味”は、自分で決めろ。
カキタネ仙人は言うた。
「期限は、外から貼られるもの。」
「旨味は、内からにじむもの。」
誰かに「もうあかん」と言われても、
それはその人の基準や。
自分の味は、自分で確かめろ。
まだいけると思うなら、いけるんや。
ちょっと寝かせた種の、深み
時間が経ったからこそ出る味もある。
角が取れて、
まろやかになって、
若い頃には出せへん“旨味”が出る。
それを「古い」で切り捨てるのは、
もったいないやろ。
カキタネ仙人は、最後にこう言うた。
「期限を気にするなとは言わぬ。」
「だが、味を確かめる前に捨てるな。」
…ほんま、それやな。
ラベルより、ひと口や。