スナック哲学部|カキタネ仙人講話録⑦「賞味期限が切れても旨いときは旨い」〜他人の評価に流されない心〜

袋の裏に、書いてある。

「賞味期限」

それを過ぎた瞬間、
人はちょっと警戒する。

「これ、もうアカンのちゃうか…?」って。

でもな。

実際に食べてみたら、
普通に旨いとき、あるやろ。

むしろ、ちょっと落ち着いてて、
ええ感じのときすらある。

数字は目安や。絶対やない。

賞味期限ってな、
「ここまでは美味しく食べられる目安」やねん。

それを過ぎたら即アウト、
ってわけやない。

せやのに人は、
数字を見た瞬間に判断する。

味を確かめる前に、
ラベルで決めてしまう。

人も、同じ扱いされとる。

年齢。
肩書き。
過去の実績。

そういう“ラベル”で、
「もう終わり」とか「まだいける」とか、
勝手に決められる。

でもな。

ほんまの価値は、
中身にしかないねん。

食べてみな、わからん。

自分の“味”は、自分で決めろ。

カキタネ仙人は言うた。

「期限は、外から貼られるもの。」

「旨味は、内からにじむもの。」

誰かに「もうあかん」と言われても、
それはその人の基準や。

自分の味は、自分で確かめろ。

まだいけると思うなら、いけるんや。

ちょっと寝かせた種の、深み

時間が経ったからこそ出る味もある。

角が取れて、
まろやかになって、

若い頃には出せへん“旨味”が出る。

それを「古い」で切り捨てるのは、
もったいないやろ。

カキタネ仙人は、最後にこう言うた。

「期限を気にするなとは言わぬ。」

「だが、味を確かめる前に捨てるな。」

…ほんま、それやな。

ラベルより、ひと口や。

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