スン民エッセイ第10記録『火の粉が来なければ放置』

世の中には、さまざまな問題が起きている。

誰かのトラブル。
どこかの対立。
正しさを巡る議論。

それらは、次から次へと現れる。

そして多くの場合、人はそれに反応する。

意見を言う。
関わる。
どちらかの側につく。

しかしスン民は、少し違う。

まず一度、距離を取る。

「いや、ちょっと待て」

その問題は、本当に自分が関わるべきものだろうか。

自分に直接関係しているだろうか。

そして静かに判断する。

火の粉が来ているかどうかを。

もし来ていなければ、動かない。

無理に関わらない。
無理に意見を持たない。

それは無関心ではない。

ただ、すべてを引き受けないという選択である。

世の中のすべてに関わろうとすると、
どこかで自分がすり減っていく。

だからスン民は、範囲を決める。

自分に届くところまで。
自分が責任を持てるところまで。

そして、それを超えるものは手放す。

必要なときだけ、動く。

火の粉が来たときだけ、対応する。

それ以外は、静かにしている。

放置という言葉は、少し冷たく聞こえるかもしれない。

しかしそれは、
自分を守るための距離でもある。

スン民は、すべてを背負わない。

その代わりに、
自分の手の届く範囲だけを大切にする。

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