スン民エッセイ第9記録『観察者という生き方』

スン民は、ときどき誤解される。

関わらない人。
冷たい人。
何もしていない人。

しかし実際には、少し違う。

スン民は、何もしていないわけではない。

ただ、すぐに反応しないだけである。

その代わりに、よく見ている。

人の動き。
言葉の流れ。
空気の変化。

それらを、少しだけ外側から見ている。

スン民は、「観察者」としてその場にいる。

すぐに意見を出さない。
すぐに巻き込まれない。
すぐに結論を出さない。

一度見て、考えて、必要なら動く。

その順番を、大事にしている。

世の中は、反応の速さを求めることが多い。

すぐに答える人。
すぐに動く人。
すぐに同調する人。

しかし、速さと正しさは必ずしも同じではない。

むしろ、速さの中では見えないものもある。

スン民は、そこで少しだけ距離を取る。

「いや、ちょっと待て」

そして観察する。

何が起きているのか。
誰が何を動かしているのか。
どこに偏りがあるのか。

そのうえで、静かに選ぶ。

関わるか、関わらないかを。

観察することは、逃げではない。

むしろ、自分で選ぶための準備である。

スン民は、少しだけ後ろから世界を見ている。

それだけで、見えるものは変わる。

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