簿記詩 第二篇「領収書の裏に書いた夢」

昼の打ち合わせ、夜のリハ。
コンビニのレシートが、
財布の奥でひそひそ話している。

「今日は何のために働いた?」

私は答えられず、
レジ袋の音でごまかした。

けれど帰り道、
薄暗い街灯の下で気づく。
この小さな紙切れには、
ちゃんと今日の“夢”が印字されていた。

お金の数字のすぐ横に、
“ありがとう”の温度が残っている。

だから私は、
もう領収書を捨てない。
夢の履歴書として、
ひとまずファイルにとじておく。

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