簿記詩 第九篇「通帳の余白にリスが座る」

月末の通帳記帳。
機械がウィンと鳴って、紙が吐き出される。

残高、数字、数字、また数字。
でもそのすみっこに、余白がひとつ。

そこにリスがちょこんと座ってる。
尻尾でページを押さえながら、
「まだ余白あるで」と笑う。

そうか。
お金の流れは埋まっても、
生き方の余白は埋めんでええんやな。

私はペンを取って書く。
──「次の夢、未記入」。

通帳の余白は、
未来の預金口座や。

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