疲れ詩『まだ帰っていない疲れ』

靴は脱いだ。
鍵も置いた。
灯りもつけた。

それでも、
身体のどこかが
まだ外にいる。

ふくらはぎの奥に、
さっきの坂が残っている。

肩のあたりで、
人混みがまだざわついている。

玄関で終わったはずの一日が、
部屋の中までついてくる。

水を飲んでも、
座っても、
名前を呼んでも、
戻ってこない。

たぶんあれは、
もう少し遅れて帰ってくる。

だから今日は、
先に眠る。

置いてきた疲れのぶんだけ、
夢の中に席をあけて。

ポポッ🐦✨

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