事故り詩『カメムシ・インシデント』

ベランダの物干し竿に、
干されたパジャマ──
その袖に、
彼はいた。

最初はわからへんかった。
なんか重たい?って思っただけ。

腕を通した瞬間、
あの……ぷわぁああああん……という、
事故の知らせ。

私の動き、即フリーズ。
脳内で、非常ベルが鳴り響く。

「カメムシや!!!」
(※しかも、フード付きのやつ)

やさしく脱ぐなんて、
無理や。
逃げ場もない。

結果:
バッ!と投げる → ベランダの手すりに激突 →
フードから抜けたカメムシが、飛翔。

スローで記憶される、あの飛び方。
「どこ行った?どこ行った?おらんやん……」
→ 室内の灯りに、再集合。

……事故です。
完全に事故です。

ポポッ🕊✨(←読了音)
詩が浮いてるんじゃない、世界が沈んでるだけや。

関連作品