事故り詩『ちぎれし者たちへ』

ピッ。
コンビニのレジで会計を済ませ、
袋の中で
ひっそりと待っていた。

三角。
つやつやの白米。
「焼きたらこ」って書いてある。
もう絶対に勝ちや。と思った。

──ピリッ。

①をめくり、②を引いて、③をくるっと……
あっ。
海苔が……
ちぎれた。

見事に、
中央から真っ二つ。
左と右が、別の人生を歩みはじめた。

白米が、
包まれることなく、
さらけ出されている。

タラコ、ちょっと見えてる。
なんか……恥ずかしい。

包み直そうにも、
海苔はもう戻れない。
戻れぬ者の顔をしている。

でも、食べる。
指にくっついた海苔も、拾って食べる。
哀しき、拾い食い。

ポポッ🕊✨(←読了音)
詩が浮いてるんじゃない、世界が沈んでるだけや。

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