記詩 第十四篇「未収金という余白」

あのときの言葉は、
まだ返ってきていない。

渡したままの声が、
どこかで止まっている。

帳簿には書いてある。
未収金。

回収予定、未定。

けれど私は知っている。
それが“なかったこと”にはならないことを。

届かなかった想いも、
返事のなかった呼びかけも、
ちゃんと存在している。

ただ、まだ回収されていないだけや。

無理に取り立てんでええ。
催促もいらん。

そのまま置いておく。
時間の棚の、いちばん奥に。

いつか、形を変えて戻ってくるかもしれんし、
戻らんまま、誰かの中で残るかもしれん。

それでもええ。

未収金とは、
未来に預けたままの価値や。

帳簿の余白に、
静かに残しておく。

ポポッ🐦✨

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