ポストを開けたら、
詩が届いていた。
いや、ちがう。
ルンルンやった。
封筒のすき間から、
もふっと耳が出てた。
投函された理由は、たぶんない。
宛名も書いてない。
ルンルンは、届かなかった。
投函されたが、詰まっていた。
だから少しだけ、潰れていた。
郵便屋さんの手は、あたたかかった。
でも、投げ入れるには少し大きすぎた。
「あーあ」
誰の声かは、ルンルンには聞こえなかった。
でも、間違いなくウチ宛てやった。
取り出すと、ちょっとあったかくて、
でも、手紙の裏にこう書いてあった。
「つめたくしておいてください」
だから、冷蔵庫に入れた。
夕方、取り出したら
すねてた。
「べつに読まんでもええけど」
そう言いながら、
ルンルンは封筒の中に戻っていった。
その夜、
冷蔵庫の明かりが
やさしかった。