ルンルン詩『おかえりルンルン』

ピンポンも鳴らず、足音もせず、
そっと帰ってきたみたい。

気づいたら、
部屋の空気にすこし光が混ざってた。

お気に入りのマグカップが、
なんとなく“今日は紅茶”って言ってた。

コップの縁に、
ルンルンがちょっと腰かけてた気がした。

「どこ行ってたん?」

って聞こうとして、やめた。

たぶん話してくれへんし、
なんなら、話したくもないんやろな。

ええねん。
ただ、いてくれたら。

今日のトーストは、角がやわらかかった。
牛乳は、ちょうどええ冷たさやった。

おかえり、ルンルン。
アタシもがんばるわ。

☕️あとがき

ルンルンはたぶん、どこにも行ってない。
行って、帰ってきたように見えて、
ただちょっと、息継ぎしてただけかもしれん。

それでも「おかえり」って言いたくなる存在が、
おるってええよな。

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